Instagram(インスタグラム)での著作権とは?NG例や侵害しないための注意点を紹介
Instagram(インスタグラム)を利用する際は、トラブルを避けるためにも著作権を意識する必要があります。知らないうちに誰かの著作権を侵害しないようにするのに加え、自分の著作権を守るためにも著作権に関する知識を身に付けておきましょう。著作権の概要や侵害に当たるNG例、侵害しないための注意点などを中心に解説します。
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そもそも「著作権」とは?侵害するとどうなる?
著作権は非常に身近な権利のひとつであり、侵害するとさまざまなペナルティを課される可能性があります。まずは著作権に関する基本的な内容を解説します。
著作権の概要
著作権は著作物を作った人が有する権利です。著作物が第三者に無断利用されて不利益を被らないよう、保護する目的で定められています。Instagram(インスタグラム)の場合、投稿した写真、動画、文章などが著作物に該当します。
なお、著作権は著作物が生まれた時点で自動的に発生するため、特に手続きなどは必要ありません。
著作権侵害をするとどうなる?
インスタグラム上で著作権侵害をすると、法律的な観点からのペナルティ(刑事・民事)と、インスタグラムからのペナルティが課される可能性があります。著作権侵害は刑事事件にも民事事件にもなり得ると意識しておきましょう。
刑事罰の場合、10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金とされていて「誰が侵害したのか」「侵害の内容」など、さまざまな定めが存在します。民事事件の場合は著作権を有している人から訴えられ、損害賠償を請求される可能性があるかもしれません。
また、インスタグラムにおいて著作権侵害はガイドライン上の禁止事項に当たり、ペナルティとして該当する投稿の削除やアカウントの停止などが考えられます。
Instagram(インスタグラム)で著作権侵害に該当するNG例
インスタグラムでは、どのような投稿が著作権侵害に該当するのか、具体的な例を挙げながら解説します。
他のユーザーの投稿を無断で利用する
他のユーザーの投稿を、リポスト・シェア以外で、ユーザー本人からの許可を得ずに転載するのはすべて著作権侵害に該当します。他のユーザーの投稿にある画像などを勝手に加工して自分の投稿に使うのも著作権違反です。また、インスタグラム以外のSNSに無断で投稿するのも著作権侵害になります。
著作権が発生している素材を無断で使用する
他ユーザーの投稿以外で著作権が発生しているものを、無断で自分の投稿に使うと著作権侵害に抵触するおそれがあります。例えば、第三者が作成した画像・音楽・キャラクターを、許可なく自分の投稿内の画像として用いるなどです。
また著作権フリーなど作成者以外の利用が認められているものであっても、利用規約の範囲から外れる使い方をすれば著作権侵害に問われることがあります。「フリー画像を使用する際は頒布元をクレジット記載すること」と書かれているのに、クレジットなしで画像を使用するなどの例が該当します。
インスタグラムで著作権を侵害しないためのポイント
著作権侵害は違法行為として罪や賠償に問われる可能性がある重大な事案です。インスタグラムを利用する際、うっかり侵害行為を行わないようにするためにも、著作権侵害に引っかからない方法を確認しておきましょう。
自分に著作権があるもののみ使用する
自分の投稿では、自分自身に著作権があるもののみを利用するのが著作権侵害を防げる最もシンプルな方法です。自分で撮った写真、自分で描いたイラスト、自分で作った楽曲などが該当します。すべて自分が著作権を有しているので、どのように使用するのも自由です。
リポスト・シェア機能を使う
他アカウントの投稿は、インスタグラムのリポスト・シェア機能を使って紹介すれば著作権侵害には当たりません。リポストやシェアは、紹介する投稿がどのアカウントのものか、インスタグラムの機能を活用したことが明確なためです。
そのため投稿の無断転載ではなく、投稿元を明らかにした引用という意味合いが強いとみなされます。とはいえ、投稿者にリポスト・シェアをする旨を伝えて許可を取っておいた方がより丁寧です。
引用の許可を得て掲載する
リポスト・シェア以外で著作権を侵害することなく他アカウントの投稿を使いたい場合は、投稿者から使用許可を得ましょう。ネット記事やニュースなどで目にすることがあるSNS投稿の紹介は、投稿者に掲載の許可を得ています。著作権を有している人が許可する範囲であれば、著作物を使用できます。
ただし使用許可を出すか出さないかは、あくまで著作権を有する人の判断次第です。許可のお願いは丁寧に行い、もし断られた場合は諦めましょう。
インスタグラムで著作権侵害をされた時の対処法
自分は気を付けていても、他者から著作権侵害をされてしまうこともあり得ます。インスタグラムで自分の著作権を侵された時には、次のような対応を行いましょう。
投稿者に削除要請をする
まずは自分の著作権を侵害している投稿者に対し、削除要請をしてみましょう。要請の際は、侵害部分の削除を求めるのか、引用元を明らかにすれば掲載を許可できるのか、自分が希望するアクションをはっきりと伝えるのがポイントです。ただし、スムーズに対応してもらえるとは限らず、無視されることもあり得ます。
インスタグラムに違反者報告をする
著作権侵害をしているアカウントに削除要請をしても対応してもらえなかった場合は、インスタグラムの運営に違反者報告をする方法もあります。インスタグラム側が著作権侵害を認めれば、当該アカウントへの通知やアカウント停止などのサポート対応をしてもらえます。
インスタグラムで著作権侵害をされた時の違反報告手順
インスタグラム運営への違反報告の方法は次の通りです。
<手順>
- 著作権侵害に該当する投稿の右上にある「…」マークを選ぶ
- 出てきたメニューの中から「報告する」を選ぶ
- 報告する理由のうち「不適切である」を選ぶ
- 不適切である理由の中から「知的財産権の侵害」を選ぶ
- 著作権侵害について報告を進めるか確認する画面が表示される
- 内容を確認の上、「詳しくは、著作権侵害の報告をご覧ください」を選ぶ
- ヘルプセンターの「こちらのフォーム」に進む
- 侵害されている権利から「著作権」を選び、「著作権の報告で続行」を選ぶ
- 報告内容の中から「私の著作権を侵害していると思われるコンテンツがある」を選ぶ
- 説明を確認後、「著作権侵害の報告を進める」を選び、必要事項を入力する
- 最後に宣誓文を確認し、電子署名をして報告を完了
ヘルプセンターの使い方について、詳しくはこちらの記事もチェックしてみてください。
インスタグラムで著作権侵害されないための対策
インスタグラムで自分の投稿を著作権侵害から守るには、次のような対策が有効です。
- 自分のプロフィールや投稿のわかりやすい場所に、無断転載を禁止する旨を記載しておく
- 自分の投稿内の画像にはマークなどを入れておく(アカウント名、サイン、透かしなど)
- 非公開アカウントにする
非公開アカウントを検討する場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
著作権に注意しながらインスタグラムを楽しもう
インスタグラムの運用で著作権を意識することは、大きなトラブルを避けるためにも非常に重要です。誰かの著作物を使いたい場合は、作成者に許可を得るといった正しい手順を踏めば侵害行為には当たりません。また、自分の著作物が誰かに侵害された時も、落ち着いて適切な対応をしましょう。著作権を意識しつつ、インスタグラムを楽しんでくださいね。